- 2024年6月30日
帯状疱疹について:ランチ勉強会🥢
帯状疱疹を発症する方が増加傾向です。
先週水曜日は、帯状疱疹について学びました。
加齢などによる免疫機能低下が発症の原因となり、特に50歳代から発症率が高くなり80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症するといわれており、疲労やストレスなども発症のきっかけになります。また、糖尿病やがんなどの免疫機能が低下する病気が原因になることもあるそうです。
体の片側の一部にピリピリとした痛みがあらわれ、その部分に赤い発疹がでてきます。
痛みは徐々に増していき、夜も眠れないほど激しい場合もあり、症状の多くは上半身にあらわれますが、顔や目、頭などにあらわれることもあります。
発症のメカニズムとしては、日本人成人の90%以上は帯状疱疹の原因となるウイルスが体内に潜伏していて、帯状疱疹を発症する可能性があることがわかっています。
主な合併症:帯状疱疹後神経痛(PHN)
皮膚の症状が治った後も、痛みが残ることがあり、3ヶ月以上痛みが続くものを帯状疱疹後神経痛(PHN)とよびます。
PHNの痛みは “刺すような痛み” “焼けるような痛み” と表現され、数年にわたって痛みが改善されないこともあります。50歳以上で帯状疱疹を発症した方のうち約2割がPHNになるといわれています。
その他の合併症
帯状疱疹は頭部から顔面に症状がでることもあり、目や耳の神経が障害されると、めまいや耳鳴りといった合併症がみられることがあります。
重症化すると、視力低下や失明、顔面麻痺など、重い後遺症が残る可能性があります。
50歳を過ぎたら、帯状疱疹の予防接種ができます。
帯状疱疹にならないためには、日頃から体調管理を心がけ、免疫力が低下しないように心がけましょう。
また、50歳を過ぎたら帯状疱疹の予防接種ができます。以前、帯状疱疹になったことがある方でもワクチンは接種可能です。体の免疫機能が低下すると再び罹患する可能性があるので予防が大切です。
帯状疱疹は他の人からうつることはありません(体内に潜伏しているウイルスが原因で発症するため)。ただし、まだ水ぼうそうになったことがない人は、ウイルスの感染で水ぼうそうを発症することがあります。水ぼうそうの入院患者のうち、約3割は帯状疱疹が感染源だったと報告されています。
当院では帯状疱疹の予防接種ができるようになりました。ご希望される方は、予約制になりますので、受診時またはお電話にてお申し込みください。 LINE、Webでの予防接種申込みは行っておりません。
追記:宗像市は今年4月より帯状疱疹予防接種費用の一部助成が開始されています。
市役所窓口での手続きは不要。
料金は接種後クリニックにて助成額を差し引いた金額のお支払いとなります。