• 2024年7月3日

教えて!ドクターQ&A

西日本新聞『教えてドクターQ&A』に記載した記事を添付いたします。

Q 82歳の女性です。変形性膝関節症で人工関節手術を勧められました。痛くて困っておりますが、手術には怖いイメージがあります。いかがなものでしょうか?

A もし、あなたが手術以外の保存治療を十分な期間(数ヶ月以上)受けられたうえで、膝の症状のため日常生活での著しい制限を感じているなら、手術を検討する段階にきていると思います。手術を受ければ改善が見込める膝の痛みのため、行きたい旅行に行けず、外出さえおっくうになっているようなら、もったいないことです。近年、膝関節の人工関節置換術は、手術の方法、インプラントの材料やデザイン、疼痛対策、感染対策、その他の周術期管理など着実に進歩を遂げてきました。例えば疼痛対策では、神経ブロックや関節周囲多剤カクテル療法を併用することで、術後疼痛を劇的に減弱できるようになっています。ただし、さまざまなリスクがゼロになったわけではありませんので、再度、担当医師に手術の詳細を説明していただいてください。まずは、患者さんが正しい知識を深め、患者さんと医師との信頼関係が醸成されることが、手術に至る最初のステップと考えます。 院長

前回の西日本新聞『教えてドクターQ&A』の記事はこちら(膝についての記載) →

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