• 2026年9月27日
  • 2026年9月15日

第28回日本骨粗鬆症学会

9月初旬、新潟市で開催された第28回日本骨粗鬆症学会に参加しました。

今回の学会では、骨粗鬆症の診断や治療、骨代謝マーカー、慢性腎臓病(CKD)を合併した患者さんの治療、さらに2025年に改訂された「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン」の臨床現場での活用など、当院の診療にとって重視テーマについて学びました。

なかでも興味深かったのが、「骨質」についての最新の知見です。

骨の強さは、骨密度だけで決まるものではありません。骨の微細構造や材質などを含めた「骨質」も、骨折のしやすさに大きく関係しています。当院では、骨密度検査とともに骨の微細構造を評価する指標であるTBS(Trabecular Bone Score)を測定していますが、今回の学会では、TBSだけでは評価できない骨基質の性状についても研究が進められていることを学びました。

また、2025年版ガイドラインを実際の診療にどのように活用するかについても、多くの議論がありました。骨粗鬆症治療では、骨密度の数値だけでなく、これまでの骨折歴や新たな骨折の有無、年齢、併存疾患などを総合的に評価し、一人ひとりの骨折リスクに応じて治療薬を選択していくことが重要です。

特に、慢性腎臓病(CKD)を合併した骨粗鬆症では、腎機能によって使用できる薬剤や注意すべき副作用が異なるため、より慎重な治療選択が必要となります。

骨粗鬆症診療は、単に「骨密度が低いから治療する」という時代から、骨質や骨折リスク、併存疾患などを総合的に評価し、それぞれの患者さんに適した治療を選択する時代へと進んでいます。

今回の学会で得た新しい知見を、今後の骨粗鬆症診療に活かし、患者さん一人ひとりにより適切な骨折予防に繋がる治療を提供していきたいと思います。

院長

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