• 2021年12月21日

レントゲン室通信 

X線(レントゲン)室とは、整形外科での診断の基礎となる主に骨を撮影する部屋です。1895年にドイツの物理学者ヴィエルヘルム・レントゲン博士によってX線が発見されました。彼は1901年に第一回ノーベル物理学賞を受賞しています。さて、レントゲン室では、撮影に伴い、写真に写ってしまう可能性のある洋服、ボタン、チャック、ピンなどは外していただいて撮影を行います。イメージとしては難しいですが、X線は目に見える光(可視光)よりもエネルギーが高く、物質を通り抜ける力がとても強いので、洋服や下着等をずらすだけではボタンやチャック、ピンなどが写ってしまいます。そのため、ボタン、チャック、ピンをはじめとする金具等がない格好で来院くださると、着替える時間や手間がなくなりますので、スムーズに撮影が行なえます。首や肩の撮影などでは、ピアスやネックレス、髪につけるアクセサリー類がレントゲンに写ってしまいますので、首や肩が痛く来院なさる方は、予め外してご来院ください。また、同じく首や肩の撮影では、髪の毛がロングで結んでらっしゃる場合、髪の束が束として写ってしまいますので、髪をほどいていただく場合がございます。メガネや使い捨てカイロ(砂鉄)も撮影に影響がある場合があります。また、レントゲン室には骨密度の検査の機械もありますが、レントゲンと同様にX線が使用されていますので、骨密度の検査で来院なさる方も、服装に注意しおいでいただけると幸いです。骨密度は、腰椎(背中から腰にかけて)と股関節(股から下部分)で撮影いたします。背中から股関節にかけて、ボタンやホック、チャック等がないか今一度ご確認ください。着替えの手間や時間がかからず、スムーズに検査が行なえます。

レントゲン室より

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