• 2026年9月6日
  • 2026年8月28日

スポーツ整形外科:スポーツ障害に対する再生治療、スポーツ競技における外傷・障害と安全管理、スポーツ脳振盪

8月末、札幌市で開催された日本スポーツ整形外科学会2026に参加しました。

今回の学会では、スポーツ障害に対する再生医療、スポーツ競技における外傷・障害と安全管理、スポーツ脳振盪など、日常診療にも直結する多くのテーマについて学ぶことができました。

なかでも興味深かったのが、PRP(多血小板血漿)療法を中心とした再生医療です。PRP療法は、患者さん自身の血液から血小板を多く含む成分を抽出し、その働きを利用して組織の修復や疼痛の改善を図る治療法です。

今回の講演では、PRPは単に「血小板を濃縮したもの」ではなく、その作製方法によって白血球などの含有量や生物学的な作用が異なること、そして病態に応じて適切なPRPを選択することの重要性について学びました。再生医療については新しい治療法が次々と登場していますが、科学的なエビデンスに基づいて、その有効性や適応を適切に判断することが重要であると改めて感じました。

また、スポーツ競技における外傷・障害やスポーツ脳振盪についても多くの新しい知見を得ることができました。特に脳振盪では、競技復帰を急ぐのではなく、症状を包括的に適切な評価をしながら段階的に復帰させることの重要性や、回復過程における適切な有酸素運動の有用性について学びました。

スポーツ医学の分野でも、診断や治療、安全管理に関する考え方は日々進歩しています。今回得た知識を、スポーツを楽しむ患者さんや競技に取り組む学生の皆さんの診療に活かしていきたいと思います。

院長

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